『幸せになるための27のドレス』『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

2008年06月07日

『スリザー』


『ドーン・オブ・ザ・デッド』の脚本を務めたジェームズ・ガン初監督作品で、エイリアンに襲われる田舎町を描いたホラーコメディ。出演はネイサン・フィリオンエリザベス・バンクスマイケル・ルーカーら。

鹿狩りの解禁を祝う田舎町の森に隕石が墜落する。そしてそこから生まれた謎の生物が、偶然森に来た町の権力者グラント(マイケル・ルーカー)の体内に侵入し、町の人々を恐怖に陥れる。

私の大好きなタイプの作品。しかも初めて観るのにすごく懐かしい感じがしました。80年代テイストの上質のB級ホラーコメディって感じ。


怖くてグロいシーンはもちろん、警官たちが森に入っていくときの無防備な感じとか、“女は怖い”的なところとか、この手の作品にはかかせない要素がちゃんと盛り込まれてるし、何といっても笑いのセンスがすごくいい!

警官たちがエイリアンに変身しかけているグラントのことを“イカ”と呼ぶのですが、捜査会議でグラントの出没地点にイカのマークを貼ってるのが面白かったですね。しかも大真面目な顔して会議してるんですから。この段階でこの作品がコメディだということに気づきました。

それにグラントに卵を産みつけられた女性がびっくりするくらい巨大化するところは必見ですよ。でもそこから大きなナメクジがうわーっーって大量に出てきて、クネクネ、スリスリ移動するから気持ちわるくって。でもそのナメクジが絶妙なサイズなんですよ。何が?(笑)まあこのあたりは本格的ホラーでしたね。

この作品がイヤミのないホラーコメディに仕上がってるのは、ネイサン・フィリオンの上品さのおかげかな。エイリアンと戦う警察署長ビルを演じているネイサンですが、マヌケなところがすごくかわいかった!それにいい表情するんですよ。“トイレが詰まった”ネタはかわいそうだったけど、あの気まずい表情がリアルでよかったし、手榴弾ネタは最高に面白かった!プールはその為にあったんだな~。違うか(笑)そうだ、地図にイカのマークを貼ったのもきっと彼に違いない!



シネマな生活 at 00:07│映画 【さ】・【た】 
『幸せになるための27のドレス』『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

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