『ロックンローラ』『あなたは私の婿になる』

2009年10月12日

『40男のバージンロード』


中年男が友達作りに奔走する、ポール・ラッド最新作!

恋人ゾーイ(ラシダ・ジョーンズ)との結婚が決まり、幸せいっぱいのピーター(ポール・ラッド)。しかしゾーイが友達に嬉しそうに婚約を報告する様子を見た彼は、自分には友達がいないことに気づく。ピーターは友達作りに奔走するがなかなかうまくいかずあきらめかけたそのとき、シドニー(ジェイソン・シーゲル)と運命的な出会いをする。果たしてふたりは親友になれるのか。


これは素晴らしい作品でした!脚本はもちろん全体の構成や時間配分が完璧だし、女性同士の友達関係も共感できる部分があって楽しめました。なぜこれがDVDスルーなのか、不思議でしょうがない!またJ.K.シモンズトーマス・レノンアンディ・サムバーグ、そして『超人ハルク』ルー・フェリグノが本人役で登場するなど、出演者も豪華です。

友達がいない=結婚式の付添い人がいないということ。婚約者の友人たちにまで陰口をたたかれたり、一生懸命友達を作ろうと努力する姿が痛々しかったりで、ピーターちょっとかわいそうです。彼に友達がいないのはいつも女性といるから、最初はそう思うんですよ。そういう男の人ってやっぱり嫌われるのかなって。でもこれが女性のせいだけではないんですね。この人の何がいけないのか、すぐにわかると思います。ポール・ラッド、やっぱりうまい!

一方婚約者のゾーイは友達のいないピーターを心配しつつも、彼がシドニーとばかり遊ぶようになると今度はあなたをとられそう・・と言い出す始末。もう話の展開がすべて現実的で、「うんうん、わかるわかる」と共感できる部分多し!なんでも相談できる友達ってやっぱり大切だなと思いますが、友達にしろ恋人にしろ、超えてはいけない一線があるのも事実。大人ならなおさらです。

ところでピーターの弟を演じたアンディ・サムバーグビル・ヘイダーの同期なのでどうしても贔屓してしまいます。個性の強いアンディも今回はわりとフツーの青年役で、こういうフツーにいいヤツを演じることもできるんだと、感心しました。彼の出演作でリリースされているのは今のところ今作と『ホット・ロッド/めざせ!不死身のスタントマン』だけですが、日本でももっとアンディの知名度が上がればいいなと思います。

(原題 『I Love You, Man』 2009年)



シネマな生活 at 14:46│映画 【ま】・【や】 
『ロックンローラ』『あなたは私の婿になる』

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