『サロゲート』ザカリー・クイント 『Margin Call』 サンダンス映画祭へ

2010年12月01日

『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』


gentlemenbroncos_1.jpgSF作家志望のベンジャミン(マイケル・アンガラノ)は、母のすすめで作家養成講座に参加する。そこで彼は、憧れのSF作家ロナルド・シュバリエ(ジェマイン・クレメント)の講義に出席。なんと出版社がコンテストを開催し、シュバリエも審査員として参加するというのだ。ベンジャミンもさっそく応募するが、スランプに陥っていたシュバリエに自分の小説を盗作されてしまう!

作家を目指す少年の成長を描いた、笑いあり涙ありの青春ストーリー!その他の出演は、ジェニファー・クーリッジサム・ロックウェルら。ポップな作風をイメージしてましたがまったく違って、独特のテンポと独特のノリです。でもとても心に残る作品でした。




ベンジャミンは自宅学習者。友達もいません。支援協会のサポートで作家養成講座に参加するわけですが、いきなり女子に金を巻き上げられるし、先が心配になる展開。でも憧れの作家シュバリエにも会うことができ、いい刺激を受けて彼の未来も明るいように思えたのですが・・・。

憧れていた人が自分の思い描いていた人物と違ったり、講座で知り合った映画製作会社を持つロニー(エクトル・ヒメネス)には映画化によって作品を台無しにされたりで、彼は傷つきます。そしてシュバリエに盗作されたことを知るベンジャミン。

彼の書いた小説『イースト・キングス ブロンコ歴戦記』の主人公ブロンコは、幼い頃に亡くした父がモデル。これは父に捧げた小説なんですね。特別なものだからこそ、この一連の出来事は許せないわけです。これまで外の世界とあまり交わることのなかったベンジャミンにとって、今回の出来事は刺激が強すぎたのでは?とっても心優しいベンジャミンがとにかくかわいそうで、絶対に汚い大人の世界の犠牲になってほしくない!そう思いながら観てました。そして深く傷ついた彼を救ったものとは?やはり母の愛は偉大です。


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この作品を観た理由は、もちろんマイケル・アンガラノくん。もうね、ほんとにかわいいの。かわいくてしょうがない。それに傷つきやすい10代の心を見事に表現しています。彼が演じるベンジャミンは優しくて母親思い。彼と母親とのやりとりも必見ですよ。そして今作は個性の強いキャラが多数出てきますが、インパクト大だったのはジェマイン・クレメント演じるSF作家のシュバリエ。個性が強いどころじゃない!もう強烈です!でもなんだかクセになりそうな自分が怖い(笑)いろんな意味で濃い~このジェマイン・クレメントさん、スティーヴ・カレルポール・ラッド『奇人たちの晩餐会 USA』(2011年2月18日発売)にも出演しているということで、めちゃ楽しみだ♪

ちなみにサム・ロックウェルは、ベンジャミンの書いた小説の主人公ブロンコ役で登場します。出番は少ないけど、表情とかめちゃ面白くて、笑わせてもらいました。サムさんってほんといい人そうで好き☆また、エンドロール後に続きがありますのでお見逃しなく!

(原題 『Gentlemen Broncos』 2009年)




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