『RED/レッド』『パンドラム』

2011年02月20日

『奇人たちの晩餐会 USA』


dinnerforschmucks_1.jpg投資会社で働くティム(ポール・ラッド)はある提案を評価され、社長(ブルース・グリーンウッド)から晩餐会に誘われる。昇進のチャンスと喜ぶティムだったが、なんとその晩餐会はみなそれぞれが連れてきたアホな人を笑って楽しむ、悪趣味な「アホの晩餐会」だというのだ。戸惑うティムだったが、そんなとき彼は一風変わったバリー(スティーヴ・カレル)と出会う。ティムはバリーの変人ぶりに目をつけ、彼を晩餐会に誘うのだが・・・。

フランス映画のリメイク作品らしいけど、これは本当に面白かった。ドタバタ・コメディという感じではなく意外としっかりしていて、ストーリーも笑いもボリューム満点でお腹いっぱいになりました(^_^) スティーヴ・カレル×ポール・ラッドなのになぜ劇場未公開だったんだろ?




物語は晩餐会当日までのティムとバリーのやりとりが中心ですが、バリーのトラブルメーカーぶりときたら・・・。勘違いからティムと最愛の恋人ジュリー(ステファニー・ショスタク)との仲をめちゃくちゃにしたり、ティムの大事な商談をぶち壊したりでもう大変。でもスティーヴ・カレルだとこれが憎めないんですよね~。どこまでが本気なのかわからないバカっぷりが最高。かと思えば「今こそふざけようよ!」って時には逆に大真面目だったりで、大いに笑わせてもらいました。だからこそ、ラストの晩餐会ではちょっぴり感動。


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ポール・ラッドはいま最もHOTな“悩めるアラフォー男”。こういう役をやらせたらおそらく今は彼がいちばんでしょう。こういう役が本当に似合うし、今回も本当に素敵でした~☆変人バリーに生活をめちゃくちゃにされるなかで、彼が徐々に自分の仮面をはいでいく姿がGood。最後に彼がやっと本音を言ったときは、なんだかとても嬉しかったな。こういった男同士の友情を描いた作品ってやっぱり好き。

ところで今作は超個性的な俳優さんが勢揃い。よくこれだけ集められたなと思います(だからこそ“フツーな”雰囲気のポール・ラッドが引き立つんだけど!)。ザック・ガリフィナーキスザック・ガリフィアナキス)のパフォーマンスなんて神だな(笑)彼とスティーヴ・カレルのやりとりは最高に可笑しかったですよ。晩餐会での「ほっといたら何時間でもやってそうな」アホなやりとりは必見です。


dinnerforschmucks_4.jpgそんな超個性的な俳優さんたちのなかでもいちばんのお目当てはジェマイン・クレメントさん。『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』でお目にかかって以来、大好きになってしまった俳優さんです。

今回は芸術家の役で、ティムが恋人ジュリーと彼の仲を疑うという流れ。出番も多かったし、相変わらずいろんな意味で“濃く”て楽しかったです(^_^) この人もほんとこういうナルシストな役が似合うわ。ジェマインさんの出演作をもっと観たい!!!

(原題 『Dinner for Schmucks』 2010年)




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