『トロール・ハンター』『50/50 フィフティ・フィフティ』

2012年08月31日

『HOMELAND』 シーズン1


homeland_1.jpg━ 帰還兵は英雄か、それともテロリストか。

イラクでアルカイダの捕虜となっていたアメリカ海兵隊のブロディ軍曹(ダミアン・ルイス)が救出され、8年ぶりに故郷へ帰還することに。彼はアメリカで英雄として迎えられるが、ただひとりCIAの諜報員キャリー・マティソン(クレア・デインズ)だけはブロディがテロリスト側に寝返ったのではないかと疑っていた・・・。


テロリストとCIAの攻防を描いた、『HOMELAND』 シーズン1(全12話)の放送が今週終了しました。評判どおりの面白さですし、“お見事”そのひと言に尽きる!少なくとも私がこれまで観たなかで最もクオリティの高いドラマのひとつだったと思います。その他の出演はモリーナ・バッカリンデヴィッド・ヘアウッドディエゴ・クラテンホフジェームズ・レブホーンら。




ある情報からブロディがテロリスト側に寝返ったと信じて疑わないキャリー。彼女はこっそりブロディの捜査を進めるのですが、決定的な証拠を得ることが出来ないまま時間は過ぎていきます。キャリーが唯一信頼しているソール(マンディ・パティンキン)でさえも、聞く耳を持ちません。双極性障害と闘いながら地道に捜査を続けるキャリー。果たして彼女はテロを阻止することができるのか。

CIAの諜報員と協力者との接触、帰還兵とその家族の日常、諜報員の私生活、テロリストの巧妙な手口、CIAによる事実の隠蔽などなど、とにかくどの場面をとっても演出がリアル。毎回スリリングな展開で、ドキドキしました。キャリーが核心に迫りそうになれば必ず何らかの形で阻止される、このあたりが実に巧妙です。


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さてこのブロディ軍曹、彼は英雄かテロリストか。というよりテロリスト側に寝返ってるという前提で話が進んでましたよね。でも「いや、やっぱり彼は本当に違うのかも?」と思わせるところがこのドラマの面白いところ。彼は8年もの捕虜生活をどうやって乗り越えたのか。終盤では新たな事実も明らかになり、さあいよいよ“そのとき”がやってくるのかということで最終回はかなり緊張しました。

キャリーだけが正しいんです。彼女の言ってることがすべてなんです。しかしまったく聞き入れてもらえないんですよね。それには実にさまざまな理由があるのですが、ほんとくやしいですよ。このドラマ、私はクレア・デインズ目当てで観てたのですが、彼女の演技はほんと素晴らしい!鳥肌もの!ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞も納得の演技です。

ところで最終回がまさかあの場面で終わるとは。そして新たなテロの脅威。シーズン2では、シーズン1以上の頭脳戦が繰り広げられそうな予感?あ~、本当に待ち遠しい!(シーズン2はアメリカで9/30、放送開始です。)

(原題 『HOMELAND』 2011年)




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『トロール・ハンター』『50/50 フィフティ・フィフティ』

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