2012年09月03日
『50/50 フィフティ・フィフティ』
ラジオ局に勤める27歳の真面目な青年アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある日ガンを宣告される。5年生存率は50%。突然の出来事に戸惑いながらも、親友カイル(セス・ローゲン)や恋人のレイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)のサポートを受けながら闘病生活を送るアダムだったが・・・。
脚本家の実体験を映画化した青春コメディ。その他の出演はアナ・ケンドリック、アンジェリカ・ヒューストン、マット・フルーワー、フィリップ・ベイカー・ホールら。
シリアスな内容に笑いが散りばめられている本作。コメディとはいえ、私は涙なしでは観れませんでした。特に後半は泣きっぱなし。
明るく振舞っていたかと思えば急に落ち込んだり簡単には言い表せない感情の変化を、ジョセフくんは持ち前の繊細な演技力でよく表現していたと思います。この映画はジョセフくんが本領発揮している作品ですよね。アダムにとって“死”というものが現実味を帯びてくるあたりはもう涙・涙。大切な人を失くしてしまう。私自身もそんな思いがこみ上げてきたというか、それくらい感情移入させられました。
そしてアダムをサポートする親友カイル。セス・ローゲンはこの脚本家の親友ということもあって、彼の演技もほんとリアルでした。親友や家族にガンを告白されたら、私は正直どう接すればいいかわかりません。でもいつもと変わらずアダムに接するカイルはとても素敵だなと思いました。おいおいっ!とツッコミを入れたくなるところもありましたが、これこそがほんとの友情なんじゃないかな。
また母親(アンジェリカ・ヒューストン)の気持ちや、恋人レイチェルと新米セラピスト・キャサリン(アナ・ケンドリック)という対照的な二人の女性の存在、そしてガン患者との交流など、どの場面をとっても繊細でリアルです。大げさな演出がないのもこの映画の魅力のひとつ。だからこそ心に染みる作品です。
(原題 『50/50』 2011年)
また母親(アンジェリカ・ヒューストン)の気持ちや、恋人レイチェルと新米セラピスト・キャサリン(アナ・ケンドリック)という対照的な二人の女性の存在、そしてガン患者との交流など、どの場面をとっても繊細でリアルです。大げさな演出がないのもこの映画の魅力のひとつ。だからこそ心に染みる作品です。
(原題 『50/50』 2011年)
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