2012年09月12日
『アイアンクラッド』
13世紀のイングランド。国王の権限を制限するマグナ・カルタへ署名させられたジョン王は怒りを抑えられず、傭兵を率いて各地で戦争を続けていた。国王のロンドンへの進軍を食い止めるため、テンプル騎士団のトーマス(ジェームズ・ピュアフォイ)らわずか数名の戦士がロチェスター城を死守すべく立ち上がる。
史実をもとに、わずか20人足らずでジョン王率いる1000人の傭兵に立ち向かった戦士を描いた物語。その他の出演はブライアン・コックス、ケイト・マーラ、ポール・ジアマッティ、デレク・ジャコビ、ジェイソン・フレミング、マッケンジー・クルック、チャールズ・ダンスら。
ロチェスター城での死闘が描かれた本作。あまりの生々しさに、久々に心が折れました(>_<)
わずか20人足らずの反乱軍の劣勢は明らか。果たして彼らはどのように傭兵に立ち向かうのか。“城を舞台にした戦い”としてはすごく見ごたえのある作品だと思います。しかし戦闘シーンはかなりの生々しさ。主に斧を使った戦いなのですが、描写が生々しすぎるんです。残酷な仕打ちの数々。ほんと参りました(>_<)
ジェームズ・ピュアフォイはじめ、反乱軍の戦士を演じるのはブライアン・コックス、ジェイソン・フレミング、マッケンジー・クルックら、演技派揃い。ですので、どのキャラクターも個性的なのがよかったですし、それぞれの心情というのがよく表現されていたと思います。また初めて戦いを経験する青年ガイ(アナイリン・バーナード)もGood。このアナイリン・バーナードという俳優さん、なかなかのイケメンです♪
イングランド史上最悪の王といわれるジョン王。外交政策の失敗、さらにはマグナ・カルタの破棄などによって国民の反発を招いたようですね。歴史は詳しくないのでジョン王の人物像というのはよく知りませんが、本作のジョン王(ポール・ジアマッティ)はとにかく卑劣で迫力満点。心底憎たらしいです。それもこれもすべてポール・ジアマッティの熱演がすべてなわけですが、あまりの憎たらしさに最後は「ざまあ見ろ!」と思ってしまいました。
(原題 『Ironclad』 2011年)
シネマな生活 at 23:44│映画 【あ】・【か】