2012年12月20日
『アウェイクニング』
1921年のロンドン。戦争や病で多くの人々が亡くなり、その家族は幽霊に救いを求めていた。そんなある日、超常現象のトリックを暴くスペシャリスト、フローレンス・キャスカート(レベッカ・ホール)のもとに寄宿学校の教師であるマロリー(ドミニク・ウェスト)が訪れる。彼によると学校で幽霊騒ぎがあり、幽霊を見たという生徒がひとり亡くなったとのこと。依頼を受けたキャスカートは学校へ向かいさっそく調査を開始する。
イギリスBBCが製作したホラームービー。その他の出演は、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のイメルダ・スタウントンや『リンカーン/秘密の書』のジョゼフ・マウルら。
キャスカートの調査により学校での幽霊騒ぎはやはりいたずらであることが判明するのですが、ほんとの恐怖はここから。彼女はなんと本当の超常現象に遭遇することになります。
キャスカートが今回調査する学校は元は私邸だったのですが、そういう雰囲気からしてなんか怖いですよね。屋敷系はほんとにダメ(>_<) 怖くて夜寝る時に限って怖いシーンばかりを思い出すという・・(笑)なかでもドールハウスのくだりがいちばんイヤでした。あとのぞき穴のシーンとか。他にもたくさん怖いシーンがあるのですが、この映画は“怖さ”の見せ方がうまいなと感じました。それと、ホラーとミステリーのバランスもよかったと思います。
でもこれ、決して雰囲気だけの映画ではないのです。キャスカートがこの学校に来ることにもちゃんと意味があるし、しっかりしたストーリーで見ごたえがあります。そして救いを求めているのは人間だけではないというところがなんとも切なかったですね。こういう泣けるホラーは好きだな。
でもこれ、決して雰囲気だけの映画ではないのです。キャスカートがこの学校に来ることにもちゃんと意味があるし、しっかりしたストーリーで見ごたえがあります。そして救いを求めているのは人間だけではないというところがなんとも切なかったですね。こういう泣けるホラーは好きだな。
超常現象のインチキを暴くのが生き甲斐のキャスカート。冒頭のシーンは痛快です。しかし本当の超常現象に遭遇したとき果たして彼女は・・・。強い女性から彼女が持つ心の弱さまで、レベッカ・ホールはこのキャスカートという人物を繊細に演じており、好印象。またドミニク・ウェスト演じるマロリー先生もどこかミステリアスな部分があり、面白いキャラクターでした。ミステリアスな部分についても終盤で納得。
寮母さん(イメルダ・スタウントン)にしろ生徒役のコのしろとにかくみんなうまい!と感じる作品なのですが、今回特に気になったのが使用人エドワード役のジョゼフ・マウル。『リンカーン/秘密の書』でリンカーンのお父さん役をやっていた人だとは気づきませんでした。どちらもまったく雰囲気が違うし、そういった意味でもすごく興味をそそられる俳優さん。今後注目していきたいと思います。
(原題 『The Awakening』 2011年 イギリス)
寮母さん(イメルダ・スタウントン)にしろ生徒役のコのしろとにかくみんなうまい!と感じる作品なのですが、今回特に気になったのが使用人エドワード役のジョゼフ・マウル。『リンカーン/秘密の書』でリンカーンのお父さん役をやっていた人だとは気づきませんでした。どちらもまったく雰囲気が違うし、そういった意味でもすごく興味をそそられる俳優さん。今後注目していきたいと思います。
(原題 『The Awakening』 2011年 イギリス)
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