『ヘヴィメタル・クロニクル』 シーズン2 感想 その①『フランクリン&バッシュ』 シーズン3の配信が始まりました。

2015年07月05日

『ヘヴィメタル・クロニクル』 シーズン2 感想 その②


mhchronicles_1.jpg続けてUPしてきた『ヘヴィメタル・クロニクル』の感想は、今回が最終回です。最後は【サプライズ・スリラー篇】

あるお城を舞台に兄弟の後継争いを描いた、「王家の呪い」(原題 「Second Son」 S2,Ep5)。兄ティボルトに虐げられる毎日の弟バイロン(カール・E・ランドラー)。ティボルトはバイロンを銃で撃ったり剣で刺したりと、やりたい放題。実はこのお城には魔法がかけられており、城の中にいるかぎりは寿命が尽きるまで死ぬことはないというのです。

いよいよ苦痛に耐えられなくなったバイロン。兄の恋人レラナ(フレデリック・ベル)と密かに恋仲であるバイロンは、彼女と手を組んで兄の殺害を計画します。




前回紹介した「コンドルの誓い」でコンドルを演じていたカール・E・ランドラーが、今回は素顔で登場です。やった!彼が演じるこの弟バイロンは、剣は弱いけどとても優しくて素敵なキャラクターなんです。兄ティボルトとは大違い。バイロンに王位を継いでほしい!私もそう願いました。はたして計画はうまくいくのか。サプライズというほどのオチではなかったけど、後味の悪い結末だったな。

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ウエスタン・エピソード、「神の手」(原題 「Whiskey in the Jar」 S2,Ep1)では、いよいよマイケル・ビーンの登場です。西部の小さな町で、ジョーンズ保安官(マイケル・ビーン)は開業を希望する医師にある話を聞かせます。彼によると、死に至るような傷でも治してしまう“神の手”を持つ医師(ジェームズ・マースターズ)が昔この町にいたというのです。しかしそのせいで町の治安は悪化し、このままではいけないと感じた保安官は・・・。

物語は回想形式。なかなか面白いお話でした。ウエスタンって、これまた全然違う方向にいったなという感じですが、気分も変わって楽しいですよね。若かりし頃のジョーンズを演じているダン・ケイドも素敵な方でした。保安官は町の治安をどのように回復させたのか。麻酔や傷口の消毒に使っていたウイスキーをあんな風に使うとはねぇ。けっこうホラーな結末でした。

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そして最後は、「ドリーム・フィクサー」(原題 「Back to Reality」 S2,Ep6)。日常生活に嫌気がさし、仮想現実の世界を楽しむサマーズ(ドミニク・ピノン)。彼はバーチャルな世界でウザい上司を殺害しストレスを発散するのですが、どうやら彼は現実に上司を殺してしまったらしく・・・。

全12話の最後のエピソードです。最後のエピソードとしては申し分ない感じ。このサマーズというキャラクターは、実は他のエピソードにも登場します(【SF・ミステリー篇】「酸素がない」と、上に書いた「王家の呪い」)。なぜ彼だけが同じキャラクターで複数のエピソードに登場するのか。もうおわかりですよね。“二重のオチ”がいいのと、このエピソードそのものが、シリーズ全体のオチだとすれば・・・うわ!これはなかなか面白いぞ♪

シリーズを振り返って。同じ俳優さんが複数のエピソードに出演していて楽しめましたし、脇役でちょくちょく男前な人が登場するのも、このシリーズの見どころのひとつではないでしょうか。全12話、みなさんはどのエピソードがお気に入りですか?

(原題 『Metal Hurlant Chronicles』 2012-2014 フランス/ベルギー)




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『ヘヴィメタル・クロニクル』 シーズン2 感想 その①『フランクリン&バッシュ』 シーズン3の配信が始まりました。

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