2021年10月17日
『ザ・シークレット:デア・トゥー・ドリーム』
夫を亡くし女手一つで三人の子供を育てるミランダ(ケイティ・ホームズ)。ある日彼女は娘を迎えにいった帰りに車で事故を起こしてしまう。ミランダに車をぶつけられたブレイ(ジョシュ・ルーカス)は怒るどころか、なんと自ら彼女の車の修理を申し出る。そしてブレイはさらに、ハリケーンで壊れた家まで直してくれるという。彼の申し出を素直に受けるミランダ。しかしブレイにはどうしても彼女に伝えなければならないことがあった。
原作は“ポジティブ・シンキング”や“引き寄せの法則”がテーマのベストセラー小説『ザ・シークレット』。その他の出演はジェリー・オコンネル(タッカー役)、セリア・ウェストン(おばあちゃん・ボビー役)、サラ・ホフマイスターら。
ミランダがブレイの車と事故を起こしたのは、まさにブレイが彼女の家を訪れた直後のこと。もちろんミランダはそのことを知らないのですが、彼がミランダに渡そうとしていた書類とは?そして彼女に伝えなければならなかったこととは?
とても落ち着いていてしっとりとした、優しさ溢れる作品。大人の作品だなという印象を受けました。はじめこそスピリチュアルな雰囲気がありますが、見終わった後はとても現実的な話だなと感じるから不思議。またひとつ好きな映画が増えました。
生活も苦しく、やや人生に疲れているように見えるミランダ。毎日暗い顔をしていた彼女が、自分の意思で人生を切り開いていくことがテーマ。彼女が自分に正直になったとき、人生が動き出します。ミランダのキャラクターは少々パンチが弱い気がするけど、そこがむしろ現実的。些細なことからでもいいから自分に正直になってみようと思いますよね。
そしてスピリチュアルなセリフが印象的なブレイ。車をぶつけられたのに逆に直してあげると家まで来る彼は正真正銘の大学教授で、決して怪しい者ではございません。しかしブレイの口から出る言葉は本当にスピリチュアルなことばかり。彼はいったい何者なのでしょうか。
本当に彼の正体が気になりましたし、彼がミランダに渡そうとしていた書類もいったい何なのか気になって。ブレイの過去がチラチラ描かれていて、あ~そういうことだったのかと。誤解が生じたりもするけど、「しかるべきタイミング」ってきっとこういうことなんだろうな。
ブレイというキャラクターは登場したときからスピリチュアルなセリフを言いまくるのですが、彼の過去の出来事を知れば納得というか、人生観や価値観が変わる出来事があっての今の彼。彼は自分の“使命”を理解していたんですね。ブレイは本当に奥が深いキャラクターで、私はブレイが主人公だと思っています。やっぱりジョシュ・ルーカスの表現力や演技力は素晴らしい(今でも好きな俳優さんのひとりです)。そんなブレイのセリフで最も心に残ったのは、
「時がくれば、心が決まる。」
またスピリチュアルな世界では「自分の思考が現実を作る」とよく言われますが、マイナスの方向に考えるよりも「こうなってほしい!」と心から願うことが本当に大事なんだなと感じました。
(『ザ・シークレット:希望を信じて』)
(原題 『The Secret: Dare to Dream』 2020年)
シネマな生活 at 17:18│Comments(0)│映画 【さ】・【た】
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