2022年08月28日
『シー・フィーバー 深海の怪物』
深海生物を研究する学生のシボーン(ハーマイオニー・コーフィールド)は、博士号を取るためある漁船に乗船するのだが、謎の生物が漁船に侵入し・・・。
船の乗組員が次々と謎の生物に襲われる海洋スリラー。その他の出演はダグレイ・スコット(ジェラード船長役)、コニー・ニールセン(フレイヤ役)、アルダラン・エスマイリ、ジャック・ヒッキーら。
海は怖くて嫌いなのに、なぜか海洋スリラーは好きなジャンルのひとつ。そのなかでもこの作品はなかなかの良作ではないでしょうか。パニック映画とはちょっと違って、ごく淡々としていて、それがリアルというかより一層の不気味さを醸し出しています。じわじわ怖い。
この船が謎の生物に襲われることになったのも、不吉だといわれる赤毛のシボーンが乗船したせいではなく、100%船長の責任だと思う(船長にも事情があったのですが)。この船長、私は最初から最後まで好きになれませんでした。シボーンも人と関わるのが苦手なタイプの子ではあるけど、船長はじめ乗組員のみんなとシボーンの、お互いに絡みにくい感じがなんともリアルでした。
そんなシボーンはけっこうずけずけ言うタイプ(だからこそ絡みづらい)で、でもそれなりに行動力もあるからいい。乗組員が正気を失いつつあるなかでも彼女は冷静で、そして主張が一貫しています(研究者だと逆の発想をしそうだけど)。乗組員のなかにもちゃんと彼女と協力し合ってくれる人もいて、この状況をなんとか乗り切れるんじゃないかなと思いましたが、果たして結末は・・・。
そしてはじめはシボーンの世話をするジョニー(ジャック・ヒッキー)がイケメン枠と思ってましたが、この映画の“真のイケメン”は機関士のオミッド(アルダラン・エスマイリ)です!
(原題 『Sea Fever』 2019年 アイルランド/イギリス/スウェーデン/ベルギー)
シネマな生活 at 16:49│Comments(0)│映画 【さ】・【た】
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