シネマな生活

1970年代のTVシリーズをリメイクした、アクションコメディ。ダックス・シェパード監督・脚本作品です。その他の出演はヴィンセント・ドノフリオ、アダム・ブロディ、ジャスティン・チャットウィン、クリステン・ベル、ジョシュ・デュアメルら。

想像以上にしっかりしたコメディです。アクションシーンも本格的で、見ごたえ十分。オリジナルのシリーズは未見ですが、なかなか良い映画です。

カスティーヨはフランシス・パンチョレロ（通称“パンチ”）という潜入名で捜査にあたります。もちろん何も知らない新人のジョンは自分のことで精一杯。パンチはそんな彼にイライラします。果たしてこの二人はうまくいくのでしょうか。ジョンの真面目で「素直すぎる」性格がとにかくかわいくて面白い。ほんとに絶妙です。

そんなちょっと天然なジョンですが、捜査の過程では「素直な性格」ならではの発想でパンチが思いつかなかったことを何気にズバリ言ったりして、パンチの助けになっていたことは確か。もちろんはじめはパンチが潜入捜査官だということを彼は知りませんが、パンチの正体を知ってからはますますの？活躍ぶりです。

一方のパンチは、なんだかんだ言ってもジョンのことをよく理解しているなという印象でした。なんとか妻（クリステン・ベル）とやりなおしたいと考えているジョンにパンチが言ったこととは？・・パンチの言葉は核心を突いています。

二人は事件に関わった警官をどのように追い詰めるのか。ジョンがモトクロスの選手だったということも十分活かされた内容ですし、それが事件解決の糸口になるとは！

（原題 『CHIPS』 2017年）